ジルオール∞日記 ４

無限のソウルを持つ者？
オルファウスさんは僕を見てそういいました。
あ、僕はエルン。故郷ロストールを飛び出して冒険者になりました。
今はディンガル王国の賢者の森にある猫屋敷ってところでお茶をご馳走になってます。
屋敷の主人のオルファウスさんが言うには僕は無限のソウルを持つ者らしいです。

ソウルというのは魂の形、宿したソウルによってその人の成長や能力に影響を与えるものだとオッシ先生に教わりました。
しかし、無限のソウルとは一体何でしょう？
オルファウスさんも教えてくれません。

そういえばここは猫屋敷と呼ばれるのに猫がいませんね。
と思ったら、１匹だけいました。しかもしゃべる猫です。
名前はネモ。元は暗黒神に仕える闇の円卓騎士の１人だったとか。
オルファウスさんが勇者ネメアと一緒に魔王を倒した時に猫の姿に封印したんだとか。
オルファウスさんはあの勇者ネメア*1のパーティーメンバーだったのですか？！
で、このネモがゴブゴブ団を操り禁断の聖杯を盗ませた張本人だそうです。
はた迷惑な猫です。

猫屋敷で一泊した後、オルファウスさんから今後仲間ができた時にここで呼び出してパーティーを変更することが出来るようにされたそうです。
大賢者様にそんな事をして頂けるなんてばちが当たりそうです。

その後、僕とアイリーンは猫屋敷を後にして本格的に冒険の旅を開始しました。

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*1:魔王となった自分の父バロルを倒した勇者