駄作を作る勇気

今月の新吼えろペン　第１６話はかなり良かったっす。
おいら感動したっす。
最初は「相変わらず危険な発言を繰り返しているなぁ」ぐらいだったんすけどねぇ。
いいものが出せなくなったミュージシャンにラジオでアドバイスするお話だったんすけど、そのアドバイスが
「駄作を作る勇気が足りない！」
「駄作で金を貰ってこそ本当のプロ！！」
「駄作を出しちまっても……自分を許してやれる大きさを持て！」
「３回のうち１回いいものができればＯＫ！！　３回とも良いものを出そうなんて欲張り」

といった感じっす。
その結果今までのイメージと違った曲なども出すようになり、メリハリがついてよくなった。
しかし、それ以外のアーティストにパッとしない作品が増えた気がする。
「みんなに……駄作を作る勇気を与えてしまったのか！？」

ここで何を今さら言ってるんすか、その通りじゃないっすか。
なんて思っていて最後のページっす。

甘えんな！！！

駄作を世に出すことに慣れてしまったら

お終いだぞお前ら！！

もう、この言葉を見た瞬間ピシャーン！　と痺れてしまったっす。
あああ、確かにそうだ！
自分で駄作だと思ってるものを世に出すのには勇気が必要っす。
しかし、何故勇気が必要なのかを考えるとそれには慣れちゃいけないっす！！
そうだそうだ。
そこでもう一度読み返す。

「駄作を世に出したら……自分が一番苦しむ事になるのでは！？」
「当たり前だ！！　だから次は外さんようにとあがく！！」

そう、その心構えっすよ。
ファンの期待に応えられない。ボロボロに酷評されるだろう。
それでも待ってくれるファンのために作品を出す。
それは確かに駄作を出す勇気が必要になるっす！
しかし、駄作を出すことに慣れちゃいけない！！
Σ(Ｔ▽Ｔ;) ぐわわぁぁ〜ん!
めっちゃ良い事言ってるじゃないっすか。

そして最後のページのハシラも良かったっす。

「３割バッターは大打者だが、０割バッターだとクビだよ？」

おお、３回に１回良いものが出来るというのは確かに３割っす。
そう考えると分かりやすいし悪くないっすね。
もちろん、駄作を出すことに慣れて最初から３割を目指したらお終いっす。
全力を出した結果が３割ってことっすね。

ああ、この言葉だけでおいらは数年は戦えるっす（何と？）

新吼えろペン 3 (サンデーGXコミックス)